フェンネル ― 甘い香りの万能ハーブ

細い羽根のような葉に、甘くスパイシーな香り。フェンネルは和名を「ウイキョウ(茴香)」といい、葉から花、種子、株元まで余すところなく使える、地中海生まれのハーブです。料理の香りづけから、ハーブティー、お風呂まで、暮らしのさまざまな場面で親しまれてきました。この記事では、フェンネルの基本情報と家庭での活用方法、そして古い言い伝えを紹介します。

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基本情報

和名ウイキョウ(茴香)
別名ショウウイキョウ(小茴香)、フヌイユ、フィノッキオ
学名Foeniculum vulgare
科名セリ科ウイキョウ属
原産地地中海沿岸
性質多年草
使用部位葉・茎・花・種子・株元
主な用途料理の香りづけ、ハーブティー、お風呂、ガーデニング

フェンネルの言い伝え

フェンネルは古くから、体の巡りを助け、炎症などが起こる不要なものを外へ送り出すハーブとして大切にされてきました。ヨーロッパには「庇護、陰の気から身を守る」という言い伝えも残されています。これは、フェンネルがもたらす体の軽やかさ――今でいうデトックスのような感覚――を、昔の人がまじないの力になぞらえたものかもしれません。

また、大蛇が視力を取り戻すために用いた、という古い伝承も伝わっています。香り高いこの草に、人々がさまざまな物語を重ねてきたことがうかがえます。

こうした背景から、フェンネルは成功のまじないに用いるハーブのひとつとしても言い伝えられてきました。台所や庭の身近な植物を通して自然とつながる、グリーン・ウィッチの実践に連なる草でもあります。

まじないでの作用

パワー守護、治療と治癒、浄化
支配惑星水星
まじない庇護、陰の気の解放、成功

まじないを行うときの心得は「ATELIER Onnが考えるおまじないとは」をご覧ください。

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活用方法

1. 料理の香りづけ

フェンネルは魚との相性が抜群で、葉を魚料理に添えると、臭みをやわらげ、爽やかな香りを添えてくれます。刻んでサラダに混ぜたり、株元の太い部分(フローレンス種)はソテーにしても楽しめます。種子はパン生地やカレー粉、中国の香辛料「五香粉」の材料としても使われます。

2. ハーブティー

種子をハーブティーにすると、甘くスパイシーな香りが楽しめます。食後の一杯としても親しまれてきました。香りが強いので、少量から淹れて好みの濃さを探すとよいでしょう。

3. フェンネル風呂

種子を煮出してお風呂に入れると、ほのかな甘い香りに包まれます。昔から、体を温めて巡りを助ける入浴法として親しまれてきました。

⚠ 利用上の注意 フェンネルの種子は比較的作用の強い生薬です。料理やお茶に使う際は、入れすぎ・濃すぎに注意してください。妊娠中・授乳中の方、持病のある方、服薬中の方は、利用前に必ず医師・薬剤師にご相談ください。また、よく似たセリ科の植物には有毒なものもあるため、野外採取の際は同定に十分注意してください。

まとめ

葉も種も株元も使えるフェンネルは、料理にお茶にお風呂にと、暮らしに寄り添う万能ハーブです。甘い香りの向こうに、負のエネルギーの無効果、成功のまじない、大蛇の伝承といった物語が重なっているのも、この草の奥深い魅力です。庭に一株あれば、こぼれ種で毎年顔を出してくれる頼もしい多年草でもあります。

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※当サイトの内容は伝承・文献に基づく一般的な情報であり、医療行為を目的としたものではありません。体調に不安のある方、持病・服薬中の方、妊娠中の方は、利用前に必ず医師・薬剤師にご相談ください。

参考文献:
ペネラピ・オディ著、英国ハーブソサエティ編、近藤修訳『メディカルハーブ 薬用ハーブ完全図解ガイド』日本ヴォーグ社、1995年
スコット・カニンガム著、木村正典監修、塩野未佳訳『願いを叶える魔法のハーブ事典』パンローリング、2014年
アン・モウラ『グリーン・ウィッチ』